これからの季節、燗酒が一段とおいしくいただけます。しかし、あなたの燗酒はおいしさを十分に引き出していないのではないでしょうか? 既に当店で滝川君の燗酒を召し上がっていただいた方にはその違いがお判りいただけていると思いますが、それがご自身で、自宅でできるようになってもらおうというものが今回のテーマ。いわば、彼の技術を形だけでも教えてもらおうというものです。きっと、この冬の楽しみがひとつ増えることでしょう。
終了
第1回:12月22日(日) 12時~14時
[真似をしてみる]
・必要な道具とその使い方を知る
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第2回:1月25日(土) 14時~16時
[酒と温度の違いを知る]
・酒の違い(爽酒、薫酒、醇酒)と温度の違い
第3回:2月22日(土) 14時~16時
[自分の選択を信じる]
・常温、冷蔵から選んで燗を付ける
※試飲倶楽部対象酒から特定銘柄を除いて自由にお選びいただけます。
燗付けについての考え方
今回は「滝川流」と名付けられてしまいましたが、私が普段おいしいと言われている燗酒の作り方を皆さんにお伝えしたいというものです。
燗酒とはいくつもの段階に分かれて、ぬる燗、熱燗、飛びきり燗などの名称で紹介されていることが多いのですが、燗酒の基本的としては、甘味と旨味を、酸味、苦味、渋味、アルコール感などを融合する、いわば、温度を上げることで酒の熟成を促進させることだと考えています。
綺麗な熟成が進むと全体的なバランスが取れて、その酒が持っている本来の旨さが発揮されます。だから、燗冷ましとなっても旨さが変わらずに燗酒の風味を楽しむことになります。
しかし、闇雲に温度を上げれば良いかというとそうではありません。酒には固有の違いがあり、この酒であれば何度ぐらい、時には試飲をして、一旦はここまで温度を上げてみるかという当たりを付けて燗付けをしていきます。そして、結実させる。
この冬、おいしい燗酒を召し上がっていただけるようご案内させていただきますので、ぜひご検討、ご参加ください。
滝川大介