おいしい酒倶楽部では、ご来店いただく度にその日の「試飲倶楽部対象酒」+[レアもん(希少酒)]のリストをお渡ししています。一週間に10~15種類が入れ替わっています。その空いたところに新しい日本酒が入る訳ですから、五十音順とか、県番号順とかにはできないんです。
・
現在は1番から204番までが「試飲倶楽部対象酒」となっており、3月11日(金)開店前の対象数はフルラインナップの121種類となっています。
・
初めてお越しいただいた方にお伝えしているのですが、
「リストから召し上がりたい番号をお知らせください。でも、もし、リストでは分からないということであれば、こんな日本酒を召し上がりたいとお知らせください。できるだけそれに近い日本酒をご用意させていただきます」と。
・
すると、「辛口をください」という返答が来ることが圧倒的に多く、その方の「辛口」を紐解いていきましょうとご案内させていただくことが多いこの頃です。
・
「解体新書」ではありませんが、紐解かれていくことに日本酒の魅力が重なり、「日本酒の沼」にドンドンとハマっていくことになります。それが「おいしい、うれしい、たのしい」と変わって行く。
・
私としても「日本酒が好きです」と言ってくれる人を増やしたい。多くの蔵元の励みに繋がれば良いと考え、同時に飲み手の裾野を広げていきたい訳ですから。
・
ご遠慮なく「○○な日本酒が飲みたい」とお伝えください。できる限り、それに近いものをご案内させていただきます。
・
おかげさまで、あと半年もすれば満三歳となります。それまでにさまざまな方々が支えてくださり、それに応えるべくスタッフ共々奮闘してきました。その甲斐もあり、ある日のこと。
・
どんなリクエストにも応えるべくリクエストはありますかと訊くと「甘くて酸っぱくて三角な日本酒をください」という女性がいらっしゃいました。それを受けて、私は楽器正宗本醸造をご案内いたしました。前々から私がその日本酒の紹介をそのように言っていたからってだけなんですけどね。
・
「ホントだぁ!甘くて、酸っぱくて、三角って感じがします!」と満面の笑顔を見せてくれました。
・
同じ印象を持ってくれたという、それはもう、私としてもうれしい限りです。
・
無理難題をどう解決するかというのも「酒席」ならではの一興。お判りいただけたら案内人冥利に尽きます。
・
ただ、ご勘弁いただきたいこともあります。それはカウンター越しに向かい合った時に、酒席の戯れ言としてお話しさせてください。
・
今宵もあなたのお電話をお待ちしております。