8号酵母(6号を改良、昭和53年発売中止)なる酒

豊盃・特別純米酒 豊盃米×協会八号酵母

豊盃蔵の興味深さがこの一本にあります。

豊盃・特別純米酒 豊盃米×協会八号酵母
これまでに六号酵母、七号酵母と出してきたこともあり、流れから言えば「9号酵母(香露、昭和43年、吟醸酒用)」に飛ぶのだろうなと思っていたのですが、敢えて「8号酵母(6号を改良、昭和53年発売中止)」を出してきてくれました。

いまでは馴染みのない8号酵母(6号を改良、昭和53年発売中止)ですが、手間暇が掛かる「1960年(昭和35年)に日本醸造協会によって分離された協会6号の変異株。その特性は、糖の食い切りやアルコールの生成が遅く、酸多く濃醇酒向き」の酵母でした。それを培養して、今回の仕様となった訳です。

しかし、「酸多く濃醇酒向き」となると豊盃蔵のこれまでとは大きく懸け離れています。どう扱うことで、豊盃蔵の理想とする仕上がりになったのでしょうか。私もまだいただいていません。実に楽しみです。

ただ、殆ど使われていない酵母ですから、比較対象がないこともあり、その仕上がりには興味深いものがあります。そのため、巷では既に完売してしまっているようです。8月8日(月)に発売され、多くは売れてしまいました。期待が高まっているのでしょう。

召し上がっていただくにはまさに好機。日本酒ファンと自称するあなた、ぜひこの機会をご利用ください。


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