1月27日(木)メニューインボトル

1月27日(木)メニューインボトル

あなたはどの日本酒に興味がありますか?
2022年1月27日(木)メニューインボトル#01

▼720ml
射美 特別純米 生
シン・タカチヨ A TYPE【破】unconscious force 無濾過生原酒
鳳凰美田 2021 荒押切合併 純米大吟醸 三割五分 山田錦 無濾過本生
山本 純米吟醸 生原酒 六號酵母
山本 純米吟醸 生原酒 七號酵母
笑四季 竹島事変
栄光冨士 MAGMA~原始的胎動~雄町50 純米大吟醸 無濾過生原酒
瓶の封緘を外して直ぐさま飲んでみたいと思うのは「全部」です。数多のボトルの中からうちに来たボトルなのですから当然ですよね。その中でもそそられるのは「笑四季・竹島事変」でしょう。彼が根はひょうきん者であることは知っていますが、この角度で来たかと思わせてくれました。

西の酸味のマジシャンと勝手に呼んでいますが、酸味の抑制が実に旨い杜氏だなという気がします。遊び方を知っているとでも言って過言でないでしょう。酸味のある料理と笑四季を合わせると掛け算の世界が広がります。ぜひ、そんな合わせ方をしてみてください。この点は「山本」も同じです。笑四季に比べて骨太感があり、しっかり味わっていただきたい「二本」です。

そこでマウントするかのように襲い掛かる「シン・タカチヨ」。これがどうなのか。第弐作として鳴り物入りで登場した強者です。黙って見ている訳はありませんよね。元々、線が細い、繊細さがある仕上がりを楽しませるために、キレが肝要。鉈ではない研いだナイフの味わいかなと思っています。それがどうか。
2022年1月27日(木)メニューインボトル#02上記の4本の中でそそられているのは「鼎・番外編」。張り艶が良く、甘めの仕上がりなんだろうと思ってはいけません。上手な炭酸の絡め方をして、瑞々しさを楽しませる振りをして、酸味でキレの良さを楽しませる。言わば、普段の鼎よりもDRYな仕上がりなんだろうなと思わせてくれていますが、実際は抜栓をしてからのお楽しみ。

こう考えると当店の「柿の奈良漬けクリームチーズ和え」というアテ。これは万能選手だなと、自画自賛。お試しいただきたい一品です。

「二兎 純米大吟醸 雄町48」にしても雄町の持つ柔らかさと華やかさをまとって登場。昨年以上の仕上がりとのことですが、昨年の味、すみません、綺麗な雄町酒だなという印象で、見事な仕上がりに感銘して終わっています。ベタープレイヤーであることは間違いなしでしょう。

「田光 純米吟醸 雄町」は酸味を活かしながらも、静かにゴージャスな味わいを楽しませる「田光」の「雄町」。自制の効いた搾り技が楽しめる仕上がりです。ポワロの物語に出て来る深窓の令嬢って感じでしょうか。醸造所に真相はありませんけれど。
「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」。時に、私は日本酒を「八頭身美人」とか「北条政子のような酒」とか、女性に例えることがあります。あ、これってセクハラか?否、モラハラか(爆)

小洒落たところで「秀鳳 純米大吟醸 出羽燦々 磨き三割三分」。伸びやかで、艶のある飲み口を三割三分にしても持たせることができたのか興味をそそられます。

また、「羽根屋 純吟 プリズム 究極のしぼりたて」ですが、「究極」と言ってしまって良いのかと羽根さんにお伺いしたいところですが、そのぐらいの自信作だということで受け取っています。どのような味わいなのか、大いに楽しみです。

そして、「閃 純米吟醸生原酒 直汲 石川門」。石川門という米の癖を活かした醸造をして来たのだろうと楽しみな一本。透明感を持ち、キレの良さを楽しませ、薄らと米の余韻を楽しませる雅な仕様。

いずれも甲乙付け難い仕上がりでしょう。ご期待いただいて良いものばかりを取り揃えました。ぜひお召し上がりください。

とまあ、新着酒のご紹介を兼ねてちょっと遊んでみました。飽くまでも私見であって、ご苦労されて醸された銘酒たちに敬意を表しての一説とお留めおきいただければ幸いです。