テンシュケイハク #01:答えがないという答え?! の巻

BT_店主敬白


答えがないという答え?!


日本酒の沼にハマってくると、必ずしも答えが出るものばかりとは限らなくなってきます。それは誰もが同じ経験則を持っている訳ではないからです。

甘いものを苦いと感じる人もいる。実は甘いと苦いは似ているところがあるんです。渋いと酸っぱいというモノも似ています。この場合は1対1ですが、同じことを10人に対しておこなった場合には9人が甘いと言えば甘いということになってしまいます。

そして、苦いと言ったり酸っぱいと言った人は「バカ舌」という烙印を押されてしまうことがあります。本当は逆なのかもしれません。100人にやったら苦いが正解で、酸っぱいが正解となる可能性は低いですが、一人だった「バカ舌」が8人になるかもしれないのです。

つまり、「私が感じること」であり、「私たちが感じること」ではありません。その必要もない。「私」が思うところがあなたの正解なのですから。

ですから、これを「苦い」と言うのならこれはどうだろうと、私は好奇心をそそられます。言わば、三点測量みたいなものです。そして、これでチェックメイトかなと出すと笑顔になる。私もうれしい限りです。
つまり、算数ではないので答えがあるとは限らないのです。が、白と黒の間にはデジタルの世界になった訳ですから細分化すれば無限の色があるにも関わらず、世間様は白黒をはっきりと付けたがる。

そんなところに労力を払う時間があれば「試飲グラス」で2杯は飲めるでしょう。

答えが無いものを見つける。例えば、フェルマーの最終定理。これは算数ではなく、数学。気が向いたらご一読ください。日本酒を飲む時の良い肴になります(=直ぐに酔えます)。

でも、日本酒はそうは行かないんです。だから、面白い、興味深い。それを知ることができる、体験することができるのは「フルブラインド試飲会」でしょう。次回は「夏の陣」になります。

答えがなくても平気でいられる強さ。私も見習いたいものですが、平然としていられないんです。顔に出てしまう、身体が反射してしまう。

一緒に日本酒を飲みながら考えましょうか。あなたのお電話をお待ちしております。

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