おとなの酒、菊姫 山廃純米酒 鶴の里 生原酒、着瓶
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菊姫と言えば、思い出すのは「濃い味」「ガツン系」「おっちゃんの酒」みたいなところがあると耳にしたことがあります。
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が、この鶴の里は、元々、干支ラベルの酒として2003年に誕生したことがきっかけです。しぼりたても飲んでみたいという声を受けて、この生原酒に至ることとなります。
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色調には透明感があり、明るく、淡いイエロー。香りはバナナ様の落ち着いた果実香の他、(ローストしたものではない、生の)アーモンド様の甘やかな香り(杏仁豆腐のような香り)や稲わらを思わせる香ばしさがほのかに感じられます。
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一年に一度だけ登場するこの特別の逸品を200番台に投入して、試飲倶楽部対象酒とさせていただきます。
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何がおいしいと思えるのか、味わってみてはいかがでしょうか?
仕様概要
原料米:山田錦 (兵庫県三木市吉川町・特A地区産)
精米歩合:65%(真精米歩合)
酒母・山廃アルコール度:19度「鶴乃里」は、原料米に「兵庫県吉川町(特A地区)産」の特上クラスの山田錦を100%使用。純米酒らしい旨みを追求するため、精米歩合はあえて65%とした。
麹蓋で丁寧に仕上げられた麹と、じっくり手間をかけた山廃酒母を使用し、菊姫仕様の特注醗酵タンクにより、総米1t仕込みで「超吟」レベルのきめ細かい温度管理の下、醸し出される。
鶴乃里生原酒 蔵元コメント
色調には透明感があり、明るく、淡いイエロー。香りはバナナ様の落ち着いた果実香の他、(ローストしたものではない、生の)アーモンドような甘さをまとった香り(杏仁豆腐のような香り)や稲わらを思わせる香ばしさがほのかに感じられる。
口に含むと上品な甘味と旨味が広がり、鮮烈な酸味とアルコールのボリューム感を伴って、骨格のあるしっかりとした味わいに仕上がっている。
また、この酸味とアルコールが、波がサッと引くような 後口のキレにも繋がっている。上槽から1か月ほどが経過し、香味のフレッシュ感はやや後退したものの、味わいにふっくらとした丸みと落ち着きが出てきた印象。兵庫県三木市吉川町産山田錦という良質米由来の旨味・エキス分が素直に表現されている。
当社の『山生』と飲み比べてみても面白い。『山生』と『鶴生』、共に力強い味わいだが力強さの質が異なる。『山生』はマッチョでパワフル、『鶴生』はより筋肉質で引き締まった印象。造りの違いが良く表れている。
(好みもあるが)飲み頃温度は10℃以下をお勧めする。生酒としての香味特長を最も好ましく感じられる。ここから温度を高くしていくと、良く言えば丸くまったりとした味わい、悪く言えばダレ気味でぼんやりとした味わいとなる。