チョコに合う酒、あります。

カカオパウダーがまぶされたチョコはこの酒

カカオパウダーがまぶされたチョコには
「醸し人九平次SAUVAGE雄町」

 

カカオパウダーがまぶされたチョコはこの酒

バレンタインデーの走りは「メリーチョコ」。私が生まれた年である1958年のこと。新宿の伊勢丹で、手描きのPOPを作って売り出したそうな。

3日間で売れた枚数は僅かに板チョコ5枚と1枚4円のカードが5枚だけ。

一期一会の機会だけに、これでは遺憾とばかりに、翌年、ハート型のチョコレートを作って「女性から男性へ」と殺し文句を添えて売り出し、その功罪となる発端を起こした。

1960年、森永製菓がバレンタイン企画ということで、新聞広告を出してマスコミを通してチョコレートの販売促進を図ったそうな。

バレンタインデー用のチョコレートを買った人には劇場招待をしたり、腕時計をプレゼントしたりするという新聞広告も登場。

女性が踊らされたというよりは「濡れ手に粟」までも行かないが、「一石二鳥」という目の前の功績をこれ見よがしにしつらえたと考えられます。

多くのチョコレート会社が動き出したのは昭和40年代後半から50年代にかけてのことらしいです。いまではすっかり男女が逆転していたり、おいしいチョコレートが買える日と変わってしまっていますけれどもね。

でも、モロゾフが1936年に外国人向けの英字新聞にバレンタインデー向けのチョコレート広告を出しているので、海外では既にチョコレートデイズになっていたのでしょう。
日本酒の合わせ方、その基本中の基本は「同じ系統の味を合わせる」ということ。これは料理の基本でもあるようです。

甘いチョコレートには甘い酒を合わせる、が、先ずは正解。ビターなチョコレートには後味に苦味を感じさせる日本酒が良いのか、お試しいただければと思います。

酸味を感じさせる日本酒には「LOOK」みたいなチョコレートが何かを覆っているものが良いのか、フルーティな日本酒が良いのか、あれこれとお試しいただけるのも「おいしい酒倶楽部」ならではのこと。

ただ、その前にお伺いしますが、贈る本命チョコレート、あなたは召し上がってから贈っていますか? 多くの方は「ブランド」だったり、「価格」だったりで贈っているのではないでしょうか?

だとすれば、それがどんな味で、どんな風に召し上がって貰いたいかを置き去りにしているのかもしれません。

受け取る人がうれしいと思って笑顔になる瞬間を考えながら選ぶことが一番大切です。だったら、あなたが召し上がってみないとなりません。

そして、大切なのは「なぜ、このチョコレートを選んだのか」というバックストーリー。日本酒を注ぐ時に選んだ理由を語るのもまた私たちの仕事のひとつ。

そんなことを考えながら日本酒とチョコレートを合わせてみてください。きっと楽しいですよ。