日本酒を飲む、器にこだわる。

「我戸幹男商店」(石川県山中温泉)の「フクロ」

器にこだわる:「我戸幹男商店」(石川県山中温泉)の「フクロ」

「我戸幹男商店」(石川県山中温泉)の「フクロ」

試飲倶楽部のグラスは表面張力まで使うと100ml入るショートグラス。均等に日本酒の色、香り、飲み口を伝えることができます。

また、気に入った日本酒をじっくり味わうためのグラス(自称MSグラス)はボルドーグラスよりもボウル部分(注ぐ部分)がやや短いグラスでステム(ボウルから延びる軸の部分)とプレート(軸を支える台座)がないものになっています。

それでも、十分にフォルテがフォルテシモになるような作りになっているため、試飲グラスで召し上がった時よりも、日本酒のそれぞれが強調されます。

最近、陶器に凝っています。手に収まる触感が日本酒との距離を縮めてくれているような気がするんです。それがお気に入りの器となっていくんだなあと思えるんです。

以前、ご紹介したことがある「我戸幹男商店」(石川県山中温泉)の「フクロ」と名付けられた漆器のぐい飲み。約60ml入ります。
唇に触れる感触が良く、形状的なものが如何においしい日本酒をおいしくするかということを知らしめられた感じがしました。

写真をご覧ください。唇に当たる部分が美事なまでの曲線、細さ。これが飲み心地をくすぐるんです。形状的には平盃とぐい飲みが重ねられたよう。

木には木の柔らかさ、温度感がありますが、直ぐさま冷たく、温かくなるものではありません。中学生の理科でやった比熱が絡むからです。

だから、これを陶器で欲しくなった次第。陶器ならば冷たいものは冷たく、温かいものは温かくなる。この先どうなるかは分かりませんが、作陶家のご協力が得られれば実現するかもしれません。

そうしたら、おいしい酒がもっとおいしく召し上がれます。作陶家にご協力が得られるようご声援ください。

13時からご予約承ります